よこさん69歳の日記

温かなコミュニティを育て、コミュニティが繋がることで世界を平和に❣️

音楽のこと、文学のこと

18歳から 25歳くらいまで 長いあいだ 引き込もっていた

 

まだベトナム戦争が 集結していない時代のこと

 

「引き込もり」という表現もない1970年代

 

それは ただのプー太郎だった

 

そんな私に、父は  大きな心で「30歳くらいまでには  自分の人生の方向性を決めなさい」と言ってくれた

 

でも  18歳の  なんの才能もない若者が  自分の人生の方向性を簡単に見つけることはできない

 

家が ひどく困窮していて  すぐにでも働かなければならない状況でもない

 

結局「どうしたら  世界は平和になるのだろう?」と  誰に頼まれもしないのに  すぐに解答の出ない迷路に自らはまり込み  結局7年近く

引き込もりを経験した

 

鬱状態になりかけていた自分を救ってくれたのは  音楽と文学だった

 

ピアノを弾く

音楽を聴く

(ちょうどユーミンがデビューした時期)

FMから流れるビートルズキャロル・キングジョニ・ミッチェルジェイムス・テイラー

ジャズ、ボサノバ…

最高の音楽が溢れていた時代

 

日本では  はっぴいえんど、ティンパン・アレイ、キャラメルママ、そしてユーミン

 

自分がその時「暗い青春」だったけれど

「暗い音楽」には  同調せず、洗練された  美しい音楽に惹かれていた

 

美しいメロディ、洗練されたアレンジ、新しい響き

 

そんな素晴らしい音楽に囲まれて

独学で  コードを勉強して  あまり譜面もない(買えない)ので  好きになった曲を探り弾きしていた

 

本は  文庫本を片っ端から読んだ

寺山修司坂口安吾三島由紀夫、哲学、宗教、

 

今思えば  贅沢な時間を過ごさせてもらった訳で  本当に育ての両親に感謝している

感謝しきれない

 

そんな引き込もりの時に  ちっぽけな自分の存在でも  いつか世界の役に立つ生き方(父や  祖父のように)をしたいと決めたのだった

 

引き込もりの大きな志

 

あれから50年

今でも  17歳の時と同じように、人の役に立つ生き方を探していたいと  思う

まだまだ見つかってはいない、が 見つかりつつあるし  同じ志の人たちに出会うことができた

 

25歳で  ススキノやホテルで下手なピアノを弾いて  曲がりなりにも 自立できるようになったのは、引き込もり時代に 聴いた豊かで美しい音楽とたくさん読んだ深い文学のおかげのような気がする

 

そして  身の程知らずにも  大きな志を立てたことで  天の采配と 若くして亡くなった生みの両親の導きで  素晴らしいご縁をいただく人生を生きている

 

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